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ミニトマトが割れる“裂果”の原因とは。栽培中だけでなく輸送時の対策も重要

Date 2025.08.12

ミニトマトが割れる“裂果”の原因とは。栽培中だけでなく輸送時の対策も重要のサムネイル

私たちは青果物向けの鮮度保持シート『ぬれ鮮果』の開発チームです。
前回はアスパラガスの鮮度保持に関する記事を書きましたが、その他にミニトマトの品質を守るための工夫も重ねています。
今年(2025年)は全国的に夏の訪れが早く、厳しい暑さに見舞われており、ミニトマトの裂果や収穫後の品質劣化に関するご相談が増えています。

ミニトマトは見た目の美しさや食感が重要であり、果皮が割れる「裂果」は大きな課題です。
裂果が起きると、出荷量の減少や市場価値の低下につながり、生産者の経営にも影響します。
特に、収穫後から消費者の手元に届くまでの輸送中は、温度変化によって裂果が発生しやすくなります。
そのため、輸送時の鮮度保持対策は欠かせません。

この記事では、裂果の原因や影響、そして輸送中にできる品質保持の工夫について、わかりやすく解説します。

▼この記事の構成

以下の流れで、ミニトマトの鮮度保持について解説します:

ミニトマトが割れる”裂果”とは

裂果の種類

ミニトマトが割れ原因

ミニトマトの割れを防ぐには輸送中の対策も必要

ミニトマトの収穫時の鮮度をキープする『ぬれ鮮果』


ミニトマトが割れる”裂果”とは

ミニトマトの裂果とは、果皮が破れてしまう状態を指します。
完熟まで育てた果実や、最近人気の薄皮品種では特に裂果が起こりやすくなります。
裂果が発生すると、出荷量の減少や等級の低下により市場価値が下がります。

さらに、割れた部分からカビが発生するリスクもあり、生産者にとっては深刻な悩みです。
裂果には、果皮の割れ方によって大きく3つのタイプが存在します。
それぞれの特徴を理解することで、対策のヒントが見えてきます。


裂果の種類

ミニトマトの裂果には、果皮の割れ方によって3つのタイプがあります。

  • 放射状裂果
  • 同心円裂果
  • 側面裂果

まず「放射状裂果」は、ヘタの付け根から放射状に果皮が割れる現象です。
このタイプは果実の成長初期に多く見られ、果皮の硬さが影響します。

次に「同心円裂果」は、がく片を中心に円を描くように割れるタイプです。
この裂果は果実が柔らかくなり始めた時期に発生しやすく、外部環境の変化に敏感です。

最後に「側面裂果」は、果実の側面が不規則に裂ける状態を指します。
このタイプは水分の急激な吸収や温度差によって起こることが多く、予測が難しいのが特徴です。

それぞれの裂果は、果実の成長段階や外部環境の影響によって発生しやすくなります。
裂果の種類を知ることで、原因の特定と対策の精度が高まります。


ミニトマトが割れる原因

裂果の発生には、栽培環境や気象条件が大きく関係しています。
特に強い直射日光は果皮を硬化させ、果実の肥大に耐えられず裂けやすくなります。
夏場や初秋の高温期には、紫外線の影響も加わり裂果のリスクが高まります。

また、土壌水分の急激な変化も裂果の原因となります。
乾燥状態が続いた後に大量の潅水や集中豪雨があると、果実が一気に水を吸収します。
その結果、果皮が膨張に耐えきれずに割れてしまうのです。

さらに、朝晩の気温差や高湿度によって果実に結露が発生することもあります。
結露によって水分の蒸散が妨げられ、内部の圧力が高まり裂果が起こりやすくなります。
このような環境変化は、収穫後の輸送中にも発生するため注意が必要です。


ミニトマトの割れを防ぐには輸送中の対策も必要

栽培中に起こる裂果は、環境の見直しや水管理によってある程度防ぐことが可能です。

しかし、出荷後の輸送中は生産者の管理が届かず、温度変化による結露が発生しやすくなります。
この結露が果皮の膨張を引き起こし、裂果の原因となることがあります。
品質を守るためには、輸送中の結露対策が欠かせません。
水分を吸収し、抗菌性を備えた包装資材を活用することで、裂果のリスクを抑えることができます。

見た目や衛生面にも配慮した専用資材を使えば、ブランド価値の向上にもつながります。


ミニトマトの収穫時の鮮度をキープする『ぬれ鮮果』

ここまでご紹介したように、ミニトマトの輸送では、温度変化による結露が裂果の原因となることがあります。
特に、果汁が漏れた状態で放置されると、カビの発生や品質低下につながりやすくなります。

こうした課題に対応するために開発されたのが、鮮度保持シート『ぬれ鮮果』です。
『ぬれ鮮果』は、ミニトマトのように水分管理が難しい青果物のために設計された包装用シートです。

▼ぬれ鮮果の特長:

  • 吸水性に優れた素材が、結露によって発生した水分をすばやく吸収
  • 天然由来の抗菌剤が、水分に反応して抗菌効果を発揮
  • 緩衝材としても使用可能で、輸送中の衝撃から果実を守る

使い方は簡単で、出荷時のコンテナや段ボール箱の底に敷いたり、ミニトマト全体を包むように使ったりするだけ。
特別な設備や手間は必要ありません。
さらに、『ぬれ鮮果』は農林水産省の新技術リストにも掲載されており、信頼性の高い製品です。

実際に導入された現場では、「裂果が減った」「果汁漏れによるカビが出にくくなった」といった声も聞かれています。
長距離輸送や高温期の出荷でも、ミニトマトの鮮度をしっかり守りたい——そんな現場の声に応える製品です。

ぬれ鮮果特設サイトはこちら

※全てのウイルスや細菌に対応するものではありません。
※食品の種類や状態によって効果は異なります。


まとめ:ミニトマトの裂果対策には“輸送環境の工夫”が決め手

ミニトマトは、果皮が薄く水分の影響を受けやすいため、裂果が起こりやすい青果物です。
特に夏場や長距離輸送では、温度変化による結露が発生しやすく、果皮の膨張によって裂果が進行するリスクがあります。

この記事では、ミニトマトの裂果を防ぐために、以下のポイントをご紹介しました:

  • 栽培中の環境管理で裂果の発生を抑える
  • 輸送中の温度変化による結露を防ぐ工夫をする
  • 包装資材の選定で水分と衛生面の両方に対応する

これらの対策を組み合わせることで、ミニトマトの鮮度を保ち、品質の高い状態で出荷することが可能になります。

とはいえ、現場では「遮光しても裂果が出る」「新聞紙では衛生面が不安」といった悩みも少なくありません。

『ぬれ鮮果』は、結露によって発生した水分を吸収し、抗菌効果でカビの発生を抑えながら、輸送中の衝撃からもミニトマトを守ります。
特別な設備は不要で、敷くだけ・包むだけの簡単な使い方で、鮮度保持の効果を発揮します。

「今の方法で本当に十分だろうか?」「もっと安定して品質を保てないか?」と感じている方は、ぜひ一度『ぬれ鮮果』の導入をご検討ください。

ぬれ鮮果特設サイトはこちら

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