お役立ち情報満載!
製品カタログはこちら

blog

技術ブログ

アスパラガスを日持ちさせるには。輸送時の鮮度を保つ秘訣は温度と水分にあり

Date 2025.06.30

アスパラガスを日持ちさせるには。輸送時の鮮度を保つ秘訣は温度と水分にありのサムネイル

私たちは青果物向けの鮮度保持シート『ぬれ鮮果』の開発チームです。
開発を進める中で、アスパラガスが日持ちしにくい野菜であることを知りました。
アスパラガスは、水分や温度の変化に敏感な性質を持っています。
鮮度が落ちるのが早いため、収穫から出荷・保管までの品質維持が重要です。
「収穫したばかりなのに穂先がしおれる」「輸送中に根元がぬめる」などの悩みを抱える方も多いかもしれません。

この記事では、アスパラガスの鮮度を保つために知っておきたいポイントや、日持ちを良くするための輸送の工夫について、現場目線でわかりやすく解説します。

▼この記事の構成

以下の流れで、アスパラガスの鮮度保持について解説します:

アスパラガスの鮮度保持を行う重要性

アスパラガスが日持ちしなくなる原因

  • 高温による劣化の進行
  • 結露による腐食

アスパラガスを日持ちさせる輸送のポイント

①収穫してすぐに予冷を実施する
②低温での輸送・貯蔵を行う
③乾燥や水分過剰を防ぐ包装資材を使用する

アスパラガスの収穫時の鮮度をキープする『ぬれ鮮果』

まとめ:アスパラガスの日持ちには“水分管理”が決め手


アスパラガスの鮮度保持を行う重要性

アスパラガスは呼吸量が多く、収穫後も成長を続ける野菜です。
そのため、水分の蒸発(蒸散)が活発で、放っておくとすぐに鮮度が落ちてしまいます。
しかも、アスパラガスの成分のほとんどは水分。
少しでも水分が失われると、見た目や食味にすぐ影響が出ます。

▼水分が失われると起こる変化:

  • 穂先がしおれる
  • 根元がぬめる
  • 茶色や黒っぽく変色する

特に夏場の出荷では、気温が高くなることで乾燥や傷みが進みやすくなります。
だからこそ、温度管理と水分対策が欠かせません。


アスパラガスが日持ちしなくなる原因

収穫から店頭に並ぶまでの期間は、だいたい10日間が目安とされています。
しかし、輸送中の環境によっては、それよりも早く鮮度が落ちてしまうことがあります。

温度影響による劣化の進行

気温が高いと、アスパラガスの呼吸が活発になり、水分がどんどん抜けていきます。
これが劣化の原因になります。
逆に冷やしすぎると、酸素が足りなくなってしまい、風味が損なわれることも。
ちょうどいい温度を保つことが大切です。

結露による腐食

蒸散が活発なアスパラガスでは、収穫後に放出された水蒸気が包装資材の中にこもりやすく、
輸送中に温度差が生じることで結露が発生することがあります。
この結露が穂先や根元に付着すると、腐食や傷みの原因になるため注意が必要です。

▼傷んだアスパラガス

こうした水分のこもりやすさに対応するためには、余分な水分を吸収しつつ、鮮度を保てる包装資材の工夫が重要です


アスパラガスを日持ちさせる輸送のポイント

アスパラガスの鮮度を保ちながら日持ちを良くするには、収穫後からお客様の手元に届くまでの間にいくつかの工夫が必要です。
特に輸送中は、温度や湿度の変化によって品質が左右されやすいため、鮮度を守るための対策が欠かせません。

ここでは、輸送時に意識したいポイントを3つご紹介します。

①収穫してすぐに予冷を実施する

収穫後すぐに冷蔵庫で予冷することで、呼吸量と蒸散量を抑え、鮮度の低下を防げます。
予冷後は、温度差による結露を防ぐため、保冷効果を維持できる包装が必要です。

▼予冷効果を維持しやすい包装例:

  • 穴あきOPP袋で包装してから発泡スチロール箱に入れる
  • 発泡スチロール箱の中に氷や蓄冷材を入れる

②低温での輸送・貯蔵を行う

アスパラガスの鮮度を保つには、低温での輸送・貯蔵が必要です。
低温を維持することで呼吸量が減り、蒸散が抑えられます。
水分が失われにくくなることで、出荷時の鮮度が長持ちします。

▼低温で輸送・貯蔵の工夫:

  • 予冷効果を持続させて輸送中の温度上昇を抑える
  • 冷蔵設備が備わった輸送車で一定温度を維持する

③乾燥や水分過剰を防ぐ包装資材を使用する

スパラガスは輸送中に蒸散が進みやすく、袋の中に水滴が溜まったり、結露が発生したりすることで、穂先や根元が腐食する原因になります。
こうした水分の偏りを防ぐには、乾燥しすぎず、かつ水分が過剰にならないよう調整できる包装資材が求められます。

現在、アスパラガスの輸送には発泡スチロール箱や段ボール箱、蒸散を抑えるMAフィルムなどが使われていますが、それぞれに課題があります。

▼一般的な包装資材の課題:

包装資材の種類と輸送時の課題  ➀発泡スチロール箱:水分が底に溜まりやすい、また廃棄が大変  ②段ボール箱:蒸散した水分が水滴となって箱が湿ってしまい、腐食の原因となる可能性がある  ③MAフィルム:衝撃に弱く根本や穂先にダメージが起きやすい
包装資材の種類と輸送時の課題 ➀発泡スチロール箱:水分が底に溜まりやすい、また廃棄が大変 ②段ボール箱:蒸散した水分が水滴となって箱が湿ってしまい、腐食の原因となる可能性がある ③MAフィルム:衝撃に弱く根本や穂先にダメージが起きやすい

こうした課題に対応するためには、吸水性や抗菌性を備えた資材の導入が有効です。


アスパラガスの収穫時の鮮度をキープする『ぬれ鮮果』

ここまでご紹介したように、アスパラガスの輸送では、乾燥と水分過剰の両方に注意が必要です。
特に、蒸散によって発生した水分が包装内にこもると、結露やぬめりの原因となり、穂先や根元の傷みにつながります。

こうした課題に対応するために開発されたのが、鮮度保持シート『ぬれ鮮果』です。

『ぬれ鮮果』は、アスパラガスのように水分管理が難しい青果物のために設計された包装用シートで、

▼ぬれ鮮果の特長:

  • 吸水性に優れた素材が、蒸散によって発生した水分をすばやく吸収
  • 天然由来の抗菌剤が、水分に反応して抗菌効果を発揮
  • 緩衝材としても使用可能で、輸送中の衝撃から穂先や根元を守る

使い方は簡単で、出荷時のコンテナの底に敷いたり、アスパラガス全体を包むように使ったりするだけ。
特別な設備や手間は必要ありません。
実際に導入された現場では、「穂先のしおれが減った」「輸送後のぬめりが出にくくなった」といった声も聞かれています。
長距離輸送や高温期の出荷でも、アスパラガスの鮮度をしっかり守りたい——そんな現場の声に応える製品です。

ぬれ鮮果特設サイトはこちら

※全てのウイルスや細菌に対応するものではありません。
※食品の種類や状態によって効果は異なります。


まとめ:アスパラガスの日持ちには“水分管理”が決め手

アスパラガスは、収穫後も呼吸を続けるため水分が失われやすく、鮮度が落ちやすい野菜です。
特に夏場や長距離輸送では、穂先のしおれや根元のぬめりといった劣化が起こりやすくなります。

この記事では、アスパラガスの日持ちを良くするために、以下の3つのポイントをご紹介しました。

  • 収穫後すぐの予冷で呼吸と蒸散を抑える
  • 輸送中の温度管理で低温を維持し、鮮度を保つ
  • 包装資材の工夫で乾燥と水分過剰の両方に対応する

これらの対策を組み合わせることで、アスパラガスの鮮度を保ち、品質の高い状態で出荷することが可能になります。

とはいえ、現場では「予冷しても結露が出る」「包装資材の選定が難しい」といった悩みも少なくありません。
そうした声に応えるために開発されたのが、鮮度保持シート『ぬれ鮮果』です。
『ぬれ鮮果』は、蒸散によって発生した水分を吸収し、抗菌効果で腐食を防ぎながら、輸送中の衝撃からもアスパラガスを守ります。
特別な設備は不要で、敷くだけ・包むだけの簡単な使い方で、鮮度保持の効果を発揮します。

「今の方法で本当に十分だろうか?」「もっと安定して品質を保てないか?」と感じている方は、ぜひ一度『ぬれ鮮果』の導入をご検討ください。

ぬれ鮮果特設サイトはこちら

その他の記事

オンリーワンの不織布を
一緒につくりませんか?

お電話はこちらから

03-6327-1020

平日9:00 - 17:00