ABSORBENCY

吸収力について

エアレイド不織布は、
さまざまなシーンで
高い吸収力を発揮します!

吸水性・吸油性・吸着性・吸音性・吸湿性・吸放湿性など、
さまざまなシーンで吸収力を発揮します。吸収力の高さが自慢です。

吸水

吸水

パルプは繊維の中で吸収力に対するコストパフォーマンスに優れた繊維です。パルプを主原料として使用しているパルプエアレイド不織布は、パルプの配合量によって吸収量も変化します。パルプエアレイド不織布の吸水倍率は自重の約35倍と高く、高吸水性樹脂(SAP)や高吸水性繊維(SAF)を配合することで更に吸水力をアップできます。フェイスマスクや土嚢シート、遮水シート、パンティライナーや失禁パッド等の吸収体、蒸散・加湿材等、多方面で使用されています。

吸油

吸油

パルプエアレイド不織布は、自重の12倍の吸油性(植物油)があります。機械油汚れの拭き取りや、印刷工場でのインク汚れの拭き取り等で使用されています。また、クッキングペーパーとして揚げ物の油きりや、惣菜トレーの下敷き(トレーマット)として使用されていて、余分な油をカットしています。

吸着

吸着

活性炭、炭素繊維、シリカゲル、ゼオライト等の多孔質な機能性材料を配合したシートは、ガスの吸着性に優れた特長があります。石炭を燃料とする火力発電所や工場からの排煙中や車の排気ガスにはSOx、NOxが含まれています。活性炭の吸着効果で脱硫、脱硝します。※全てのガスに対応するものではありません。

吸音

吸音

空隙の多いエアレイド不織布は、多孔質吸音材として効果があります。特に中~高音域の吸音効果が顕著です。家電や空調の騒音対策として取り外し可能な吸音材として使用されています。また屋外での使用にお勧めの撥水タイプの吸音材もあります。

吸湿

吸湿

水を全く使用しないプロセスでは高吸水性繊維(SAF)の配合も可能。粉体脱落の懸念がなく、吸収後の形状保持性にも優れています。輸送梱包時の除湿や電気関連制御ボックスの結露防止等、工業用資材やメディカル、日用雑貨等、多方面で使用されています。

吸放湿

吸放湿

高温多湿な夏と、低温で乾燥しがちな冬のある日本では、湿度や気温に大きな変動幅があります。高吸水性繊維やシリカゲルを配合したシートは、高湿度では湿気を吸収し、逆に低湿度では湿気を吐き出し、密閉空間内を理想的な状態に保つ性質があります。冷蔵庫の野菜室の鮮度保持や住宅用の調湿材等で使用されています。

その他

その他

空隙の多い構造のエアレイド不織布は、水のようなさらさらとした低粘度の液体だけでなく、各種薬液や血液等の粘度の高い液体も吸収します。芳香剤揮散体や、衛生用品の吸収体、化粧用パフ等、多方面でご使用いただいています。

坪量・厚みの効果

繊維の中でも吸収量の高いパルプを主原料として使用しています。
配合量により吸収量もアップします。また密度が低いほど吸収量はアップします。

吸水力

キノクロスプロセス

キノクロスプロセス

「キノクロス」はパルプ繊維主体のシート。
坪量60g/㎡厚さ1.2mmのシートで約2,100g/㎡吸水!

TDSプロセス

TDSプロセス

厚物や高坪量の不織布を生産できるTDSプロセスの製品。
坪量1,200g/㎡のシートで約11,000g/㎡吸水!

※上記数値は測定値であり、保証値ではありません。

高吸水性樹脂(SAP)・
高吸水性繊維(SAF)の効果

紙おむつや生理用品の吸収体としてよく知られている高吸水性樹脂(SAP)ですが、その樹脂を繊維化したものが高吸水性繊維(SAF)です。SAP、SAFともに最大の特長は高い吸水力です。その特長ゆえに水を介したシート製法では、使用が困難です。当社エアレイド法のような乾式不織布製造方法においてはその特長が存分に活かせる素材です。

SAPとSAFの比較

左側:SAP配合品 右側:SAF配合品

高吸水性樹脂(SAP)
配合品について

水と接触すると吸水・膨潤してゲル化し、高い水分保持力を示す高吸水性樹脂(SAP)を配合することで更に吸収力がアップします。SAP単体では水道水で自重の数百倍以上、尿や体液等を想定した生理食塩水でも自重の40倍以上の吸収力があります。また、圧力を加えてもほとんど水を離しません。

吸水性

<水平吸水量>
濃度0.9w/v%の塩化ナトリウム水溶液

キノクロスプロセス

キノクロスプロセス

「キノクロス」にSAPを配合した『B・SAP』。生理食塩水でも高い吸収力を示す、優れた吸水性とヨレ抵抗性が特長です。

<水平吸水量>
蒸留水

TDSプロセス

TDSプロセス

TDSでSAPを250g/㎡配合したシートは60,000g/㎡オーバーと高い吸収力!更に配合UPも可能。

※上記数値は測定値であり、保証値ではありません。

高吸水性繊維(SAF)
配合品について

高吸水性樹脂(SAP)を繊維状にしたものです。SAPと同じ優れた吸収力を発揮する上に、SAPと比べて端面からのこぼれ落ちがほとんどなく、吸水後の膨潤した状態でも型崩れしにくいのが特長です。また、薄物でも粒状感を感じにくいです。吸水性、吸湿性に優れているだけではなく、相対湿度の変化に伴う繰り返し吸放湿性にも優れています。

吸水性

<水平吸水量>
蒸留水

坪量:210g/㎡
厚み:2.3mmシート

吸水性

パルプエアレイド不織布は、主原料がパルプのため、そもそも吸水性が高いのですが、SAFを配合することで、更に吸収性能をアップできます。同一坪量、厚さで、SAFの配合率を増加させると吸水量もアップします。

吸湿性


吸湿量

坪量:640g/㎡
SAF40%配合シート

吸湿性

SAFを配合したシートは温度や湿度等、環境によって吸湿性に違いがあります。温度と相対湿度が高い程、吸湿量が高くなるのは当然ですが、温度が高くても相対湿度が低ければ吸湿量は抑制され、温度が低くとも相対湿度が高ければ吸湿量は増加します。SAF配合シートの吸湿量は相対湿度の高低に依存し、相対湿度が高い方が吸湿は早く吸湿量も多くなります。そして、相対湿度が高いところでは温度が高い方が吸湿が早く吸湿量も多くなる傾向が顕著になります。

※上記数値は測定値であり、保証値ではありません。

吸放湿性

吸放湿性
※1:25°C、90%RH、240min後、前処理:105°C(絶乾)
※2:25°C、35%RH、90min後、前処理:25°C、90%RH

SAF配合シートは、各素材の配合量が同程度の当社シートで比較した場合に、吸放湿性に優れた性能を発揮します。パルプ、活性炭、シリカゲルよりも優れた吸放湿性があります。

繰り返し吸放湿性

30°C/90%RH-20°C/50%RH
繰り返し試験
繰り返し吸放湿性 繰り返しても
性能低下は
少ない

SAF配合量を調整することで、吸湿量や吸湿速度等もコントロールできます。また、放湿性にも優れるので、温度や湿度が低下した際には吸湿した水分を放湿することで、繰り返し吸湿性を持たせることが可能です。飽和吸湿したSAF配合シートであっても、吸湿した水分の80%以上は放湿します。また、吸放湿性は、吸放湿を繰り返しても、性能低下はほとんど認められないのが特長です。

※上記数値は測定値であり、保証値ではありません。

高吸水性繊維(SAF)
配合シートの吸収挙動

※動画は吸収力を表現するためのイメージです。

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